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福島原発 2~3号機も炉心溶融の見方強まる。情報の小出しが露呈 (各紙)

2011-05-15 21:41:42

各紙の報道によると、東京電力福島第1原子力発電所の1号機に加えて2、3号機でも炉心溶融「メルトダウン」が起きたとの見方が広がっている。当初の想定よりも燃料棒の損傷は深刻だったことになり、高濃度の放射性物質を含む汚染水への懸念も強まる。 (昔風の情報の小出し戦略ですね。最初からわかっていたのでしょ:FGW)


 東電は今月12日、「メルトダウンが炉心の形状を維持せずに圧力容器の下に崩れ落ちるという定義なら(1号機は)そうだ」と初めて認めた。4月に日本原子力学会が示した見解を追認した。ただ「どろどろになった燃料が圧力容器を突き抜けて格納容器に行き原子炉建屋に突っ込むチャイナシンドロームのイメージではない」と強調した。




 14日には2、3号機も「最悪では燃料が下に落ちていることもあり得る」と説明した。




 経済産業省原子力安全・保安院の定義では冷却水の不足により、燃料の被覆管が過熱で壊れるのが「炉心損傷」。さらに進むと「燃料ペレットの溶融」が起き、最後に「メルトダウン」に至る。従来、1~3号機は「燃料ペレットの溶融」どまりとしていた。




 1979年の米国スリーマイル島原発事故ではメルトダウンで燃料の半分の62トンが溶け、20トンが下に落ちたとされる。溶け落ちた燃料の表面は冷えて固まるが内部は発熱を続ける。福島第1原発では当面は冷却水を入れ続けるしかないが、燃料棒よりも冷えにくい。