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IAEA調査団受け入れ、政府は6月初旬に報告書=官房長官(Reuters)

2011-05-17 21:32:30

[東京 17日 ロイター] 枝野幸男官房長官は17日午後の会見で、東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)福島第1原子力発電所事故について調査を行う国際原子力機関(IAEA)の調査団を受け入れると発表した。期間は5月24日から6月2日までで、同調査団は福島原発も訪問し、6月20日から開催されるIAEA閣僚会議に調査結果を報告する。

 IAEA閣僚会議をにらみ、政府は原子力災害対策本部内に「IAEA閣僚会議報告作成チーム」を設置。今回の原発事故における現段階での評価や教訓について、6月初旬をめどに報告書を作成し、公表する予定という。 

 また、枝野官房長官は、福島原発事故の賠償スキームに絡んだ減資など東電株主の責任について問われ、「すべてのステークホルダーについて、東電が協力を求めると聞いており、その内容について逐次、政府・国民に対して報告してもらうことが必要だ」と語った。その上で、東電の経営合理化策やステークホルダーの協力などが見えてこなければ踏み込めないとし、賠償スキームの具体化は「東電の努力にかかっている」との認識を示した。