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都下水処理施設内で高放射線量検出。福島の避難区域に匹敵(各紙)

2011-06-08 15:27:06

各紙の報道によると、東京都の調査の結果、東京都大田区の下水処理施設内の空気中から、毎時約2・7マイクロ・シーベルトの放射線量が検出されていた。放射性物質を含む汚泥の影響とみられる。

検出された線量の濃度は、福島県の計画的避難区域にある飯館村の放射線量と同程度という高水準。文部科学省によると、東京都内でこれほどの放射線量が検出されたのは初めて。放射性物質を含む汚泥の影響とみられるが、都は「検出場所は屋内。敷地の境界では問題ない」と判断している。また、これまで検出数値を公表すると、住民等の誤解を招く恐れがあるとして、調査結果については明らかにしていなかった。

 高線量が検出された施設は、都下水道局の「南部スラッジプラント」というところ。都内2か所の下水処理場で発生した汚泥を集めて焼却し、その焼却灰は東京湾の埋め立て地に埋め立てている。5月に実施した調査で、この施設の焼却灰から1キロ・グラム当たり1万540ベクレルの放射性セシウムを検出した。