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関電、東電への電力融通中止　15％節電要請も発表 （各紙）

2011-06-10 13:02:50

各紙の報道によると、関西電力は10日、夏場の電力不足に備え、企業や家庭にピーク時の最大消費電力を前年比15％削減するよう要請すると発表した。７月１日から９月22日（８月12～16日除く）の平日午前９時～午後８時が対象となる。これまで東京電力などに余剰電力を送っていたが、要請期間中は電力融通をやめることも表明した。


　東京電力は今夏、関電を含む西日本の電力各社から約100万キロワットの電力融通を受ける計画だった。関電の方針転換により東電も夏場の供給計画の見直しを迫られる可能性がある。




　大阪市の関電本店で記者会見した八木誠社長は「苦渋の決断だが（電力需要が高まる）夏を控え、停電を回避すべく節電をお願いしたい」と述べた。




　強制力を持たない要請で、工場や商店、一般家庭などすべて一律に15％削減を呼びかける。法人への個別訪問や、広告で周知を徹底する。




　定期検査に入った原子力発電所が相次ぎ運転停止し、原発のある福井県から地震や津波対策が不十分として運転再開の同意を得られていない。夏場の需要期に電力が不足する懸念が出ている。