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国連の事務総長特別代表が 原発事故の住民への影響視察(各紙)
2013-02-20 12:56:08
国連のマルガレータ・ワルストロム事務総長特別代表(防災担当)が、東京電力福島第一原発で被害を受けている福島、郡山両市を視察した。同代表は、原発事故のほか、大規模な災害を防ぐための枠組み作りに取り組んでおり、視察後、「(原発事故がもたらした)問題は、放射能そのものの問題だけでなく、さまざまな要素があると理解した」と地域社会の崩壊や、個人の生活などへの複合的な影響が生じていることに理解を示した。
また、福島市の福島大では同市で学童保育の指導員を務める女性らとも懇談した。その際、指導員らから、原発事故後に野外で遊べなくなった子どもたちの状況について、「屋内での遊びは上手になったが、できるなら外で思いっきり遊ばせたい。大人もどうしていいか分からない」などの実情を聞いた。同代表はその感想として、「原発事故を実際に経験している人たちの話は非常に説得力がある。福島の教訓を、他国の防災の取り組みを加速させるため周知したい」などと述べた。