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大物俳優の怒り爆発! 国民投票で原発当否を(サンスポ) 東電の「反原発芸能人狩り」の報道にも負けず。文太も敏さんも 男だ!“軟弱マスコミ”とは大違い

2011-06-22 18:33:16

岩手、宮城、福島の被災者のための「ふるさと支援」発表会見に出席した菅原文太(左)、西田敏行
【トホホ取材記】「原発はNOだっ!」ー。芸能界の重鎮2人が、東京電力福島第1原子力発電所で「安全」という言葉からほど遠い、ずさんな対応をしてきた東京電力と、原子力発電所を中心に据えた日本のエネルギー政策に対し14日、「三くだり半」を突きつけた。

岩手、宮城、福島の被災者のための「ふるさと支援」発表会見に出席した菅原文太(左)、西田敏行


 俳優の菅原文太(77)と西田敏行(63)の“大物”が怒りを爆発させたのは東京・永田町で開かれた会見席上だった。

 「3月12日、東京電力福島第1原発で水素爆発が起きた。『日本の原発は絶対に事故など起きない』としていたが、M9・0の地震で、原発はもろくも大事故を引き起こした。『事故は起きるはずなかったんじゃないの?』という思いで、ものすごい怒りが湧いている」と福島県郡山市出身の西田氏は震える声で話し出した。

 西田からマイクを受け取った宮城県仙台市出身の菅原は「福島県の酪農家が自殺したが、これは“人災”だ。原発がどういうものか、皆さんもよく考えていただきたい」とドスの利いた声で訴えた。

菅原はさらに、第二次世界大戦で組まれた「日独伊三国同盟」を引き合いに出し「ドイツが原発にさようならと宣言し、イタリーが国民投票で原発をやめるとハッキリさせたが、日本だけは政治家が誰もそういうことを言わない。今度は原発をやめる三国同盟を作ればいい」と持論を展開した。

 「日本でも原発の当否を問う国民投票をやってもらいたい。衆議院の選挙なんかどうでもいい!これをやれば菅総理(の今までの失策)も帳消しだ」と提案した。

 「放射性物質は見えない侵略者。そっと忍び寄っては若い命をついばみ、エサにする救いようのない悪魔」と評した西田は「東電が防災に対してずさんだったことがハッキリわかった。M9・0の地震が、スマトラ沖であったことを知っていて、『M9・0が想定外』なんてとんでもない話だ。『想定外』は絶対に言ってはならないし、あってはならない」と、東電をバッサリと切り捨てた。

 この日の会見は、被災地からの移住や避難などを希望する被災者と、被災者受け入れを表明している全国自治体をインターネットでマッチングさせるというプロジェクトの発表が趣旨だったのだが、被災した宮城県、福島県出身の両人は、ダダ漏れ放射能で故郷に大ダメージを与えた東電と原発への怒りが収まらない。

 取材で会場に押し寄せたマスコミ各社に対しても「もっと現地(被災地)へ行って、発表されていないこともきちんと書いてほしい」などと注文を付け、会見最後には「原発はNO!」と言い切って会場を後にした。両人のこの日の発言と提案は、トホホな政府や東電だけでなく、私たち一人一人にとってもひとごとではない問題だ。自分自身の問題として検証し、今一度考えてみなくてはならないテーマだと思う。今日もまだ、放射線はダダ漏れ状態で、私たちの国「日本」を、そして世界を侵し続けているのだから。(佐藤修)

http://www.sanspo.com/shakai/news/110616/shc1106160830000-n1.htm

関連原稿:http://financegreenwatch.org/jp/?p=2706