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シェール層掘削ブームは「ゴールドラッシュ」-サービス会社に追い風 (Bloomberg) 低コストの原発代替エネルギーとして大注目!

2011-06-24 14:49:42

6月24日(ブルームバーグ):米ハリバートンやシュルンベルジェなどの油田サービス企業は2012年にかけて、これまで以上の価格決定力を握りそうだ。掘削が完了していない油ガス井の数が過去1年間で約3倍に膨らみ、需要が増しているためだ。

  米国とカナダで生産に向け労働者や機器の投入が必要とされる陸上油井の数は3500カ所と、2010年4-6月(第2四半期)の1145カ所から増加している。生産会社は最長半年間の遅れを予想している。

  シェール層の開発ラッシュにけん引された北米の陸上油ガス井の掘削ブームにより、水圧破砕などの油田サービスへの需要がうなぎ上りとなっている。ベーカー・ヒューズのデータによると、米国の陸上油ガス井を掘削中のリグ(掘削装置)の数は過去1年間に20%増加し、先週は1808基となった。

  投資銀行パークス・ペートン・ホフル・アンド・ブラウン(ヒューストン)のマネジングディレクター、アレン・ブルックス氏は、油田サービスは「カリフォルニア州のゴールドラッシュの時にシャベルやつるはしを売っていた業者のようだ」と指摘する。

  昨年は完成予定の油井数が急増したため、油田サービス会社は価格を16%以上引き上げた。グローバル・ハンター・セキュリティーズ(ヒューストン)のアナリスト、ブライアン・ウルマー氏は、各社が需要に対応するため事業を増強していることから、業界内での統合が加速する可能性があるとみている。

  油田サービス会社15銘柄で構成するフィラデルフィア石油株指数は過去1年間に46%上昇した。これに対してS&P500種株価指数の上昇率は17%、S&Pの探鉱・生産株指数は24%だった。

記事に関する記者への問い合わせ先:David Wethe in Houston at dwethe@bloomberg.net;Mike Lee in Dallas at mlee326@bloomberg.net

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aXu5vtJN2E3c