HOME10.電力・エネルギー |福島第1原発:「学校疎開」仮処分申請へ…郡山市の保護者(毎日) |

福島第1原発:「学校疎開」仮処分申請へ…郡山市の保護者(毎日)

2011-06-24 15:39:30

東京電力福島第1原発の事故で、福島県郡山市の市立小中学校に通う児童・生徒7人の保護者が24日午後、学校生活で国際放射線防護委員会(ICRP)が示す平常時の上限を超えた被ばくの可能性が高いとして、同市に対し、学校の「疎開」を求める仮処分を福島地裁郡山支部に申し立てる。子どもへの健康影響について保護者の不安が高まっており、事故を理由に法的手段に訴える初のケースとみられる。

 ICRPは一般住民の健康影響を減らす目安として、原子力施設が平常時の場合に年間1ミリシーベルト、事故からの復旧期で年間1~20ミリシーベルトとしている。弁護団は、現状では学校生活で年間1ミリシーベルトを上回る可能性があり、生徒・児童の人格権侵害に当たると主張している。

 文部科学省は福島県内の学校などでの児童・生徒の被ばく線量の上限を当初、年間20ミリシーベルトとしたが、基準が高すぎるという保護者らの不安から年間1ミリシーベルト以下を目標とした。【八田浩輔】http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110624k0000e040071000c.html