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台湾、ドイツと共同で近海のメタンハイドレート探索開始(AFP) 各国で開発競争へ

2013-04-01 10:52:02

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Methane193-280x190【4月1日 AFP】ドイツと台湾の科学者らを乗せた海洋調査船が31日、巨大な新エネルギー源となる可能性を秘めた「メタンハイドレート」の探索のため、台湾南西部沿岸沖に向けて出航した。

「燃える氷」として知られるメタンハイドレートは、メタンガスが非常に高い密度で氷に閉じ込められた化石燃料で、大陸棚の海底地下や北極の永久凍土層で発見されている。日本政府は先月、領海の海底にあるメタンハイドレートからガスの抽出に成功したと発表した。政府によると、これは世界初の快挙で、資源不足に悩む日本にとって大きな突破口になるという。

4700トンのドイツ海洋調査船ゾンネ号(Sonne)は、50日間のメタンハイドレート探索を行う予定。総経費は約398万ドル(約3億7000万円)で、4分の3をドイツが、4分の1を台湾がそれぞれ負担する。

台湾・行政院国家科学委員会(National Science CouncilNSC)のウェイン・ワン(Wayne Wang)氏はAFPの取材に対し「今回初めて、メタンハイドレートの物理的な調査を実行できるかもしれない」と述べた。これまでの調査で、この海域の埋蔵量は台湾島内消費の最大50年分に相当する可能性があることが明らかになっている。台湾は、主に中東・アフリカからの高価な石油の輸入に大きく依存している。

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2936574/10524695