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高速増殖炉「もんじゅ」の点検漏れ問題で 理事長が辞任した日本原子力研究開発機構(JAEA)は、女性蔑視でも話題に(FGW)

2013-05-18 00:08:58

JAEA_~1
JAEA_~1高速増殖原型炉「もんじゅ」の大量の点検漏れ問題で、原子力規制委員会からもんじゅの使用停止を命じられた保有法人の日本原子力研究開発機構(JAEA)は理事長の辞任が決まったが、同機構は、これまでも原子力判断について女性を蔑視するイラストをHPに掲載するなど、国際的にも批判を浴びていた。

 

問題のイラストは、福島事故後にHPに掲載されたもので、放射能漏れを「夫婦喧嘩」に例えるとして、右のイラストのように「奥さん”怒鳴り声”が「放射能」」「怒って興奮している奥さんそのものが「放射性物質」」などと表現した。

これに対して、海外のメディア等が、女性蔑視だとして指摘、内外の女性団体なども強く抗議を行った。参考情報: http://financegreenwatch.org/jp/?p=10894

 

組織としての人権マインドを問われたJAEAだが、今回、辞任した鈴木篤之理事長の行動パターンについても、批判が絶えなかった。同氏は、東大教授を経て、2006年から4年間、原子力業界を規制する国の旧原子力安全委員長を務めたあと、2010年にはJAEAの理事長に公募で就任した。同氏行動は、規制側から推進側に鞍替えした形となり、規制サイドと推進サイドの癒着ぶりを象徴するものとの批判があった。