HOME10.電力・エネルギー |子会社社員に原発再開賛成メール促す 九電、番組向け(FGW) |

子会社社員に原発再開賛成メール促す 九電、番組向け(FGW)

2011-07-06 22:57:19

各紙の報道によると、佐賀市の九州電力玄海原子力発電所の運転再開問題で、九州電力幹部が、国提供の県民向けの説明番組に対して、再開賛成の意見を送るよう、自社の社員や子会社に働きかけていたことがわかった。

  同番組は定期検査の実施で停止状態が続いている玄海2、3号機の運転再開の是非を判断するために制作されたもの。九電によると、6月22日に本社の原発関連部署の課長級社員が会社名で、原発関連業務を担当する子会社4社の社員に運転再開の立場から意見を送るよう電子メールで指示したという。

 送付先は、西日本プラント工業、西日本技術開発、九電産業、ニシム電子工業の4社。対象社員数は合計約2300人。最終的に九電によって指示された人数は現時点ではわからないとしている。6日夜に記者会見した真部利応(まなべ・としお)社長は「国の説明の信頼を損なわせることになってしまった。おわびしたい」と述べた。

 また九電では子会社だけでなく、玄海原発や川内原発(鹿児島県)など九電の他の3事業所の社員に対しても、同様のメールで番組への意見を送るよう呼びかけていた。