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富士通が会津若松市の半導体工場で 腎臓患者向け低カリウム野菜栽培 14年1月出荷へ (福島民友)

2013-07-06 12:25:14

会津富士加工の低カリウム野菜栽培の様子。半導体組み立て用のクリーンルームを活用し、レタスを栽培している
会津富士加工の低カリウム野菜栽培の様子。半導体組み立て用のクリーンルームを活用し、レタスを栽培している
会津富士加工の低カリウム野菜栽培の様子。半導体組み立て用のクリーンルームを活用し、レタスを栽培している


富士通(川崎市)は5日、会津若松市の半導体工場のほこりが少ないクリーンルームを転用し、主に腎臓病患者向けの低カリウム野菜を栽培する植物工場の実証事業を開始すると発表した。10月から野菜を試作し、来年1月から出荷する。数十人規模の雇用も生まれる見込みで、半導体事業の再編に伴い、6月末で同市の富士通関連半導体工場を早期退職した人の雇用も検討するという。
植物工場は、復興庁と経済産業省の補助を受けた実証事業として展開する。工場に転用するのは富士通セミコンダクター会津若松工場にある3棟のクリーンルームのうちの1棟。当初は約2千平方メートルを活用し、最大で3倍の約6千平方メートルまで拡大できる。富士通によると、低カリウム野菜の栽培工場としては国内最大級という。

 

低カリウム野菜の栽培で先駆的な取り組みを進めている会津富士加工(会津若松市、松永茂社長)と秋田県立大のノウハウを受け、リーフレタスを栽培する。会津富士加工も事業に参加する。生産規模は1日3500株、カリウム含有率は通常のレタスの8分の1を目指す。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/0706/news2.html
腎機能に疾患を持つ人は、余分なカリウムを体外に排出できないため、生野菜の摂取が制限されていることから、低カリウム野菜に注目が集まっている。
事業管理は富士通グループ会社の富士通ホーム&オフィスサービスが行い、富士通が持つ「食・農クラウド」という情報通信技術を活用した農業経営支援サービスを野菜の生産計画や需給調整などに活用する。福島医大が低カリウム野菜の臨床試験に加わる。