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関電元課長が過失認める 福井・鉄塔倒壊事故 禁錮3年求刑(各紙)

2011-08-02 20:18:15

各紙の報道によると、福井県美浜町で平成20年、関西電力の鉄塔が倒壊し作業員4人が死傷した事故で、業務上過失致死傷罪に問われた同社電力システム技術センター(大阪市)の元課長、土開清富被告は2日開いた福井地裁での初公判で、「起訴事実については間違いありません」と認めた。

 検察側は論告で「工事前の強度計算は社内規定の安全率を下回り、事故の可能性を十分認識していた」などと禁錮3年を求刑した。弁護側は「被告だけに責任を負わすのは酷だ」と執行猶予付き判決を求め結審した。判決は9月13日の予定。起訴状によると、土開被告は送電線用鉄塔の建て替え工事で、事前に強度不足の指摘を受けていたにもかかわらず、適切な対策を取らず作業させたため、約53メートルの鉄塔が地上45メートル付近で折れた。この事故の影響で2人が死亡、2人が重傷を負った。