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新日本監査法人とNPO、被災海岸の生態系調査(各紙)

2011-08-09 10:12:44

新日本監査法人と非営利組織(NPO)のアースウォッチ・ジャパン(東京・千代田)は東日本大震災や津波で被害を受けた東北地方の海岸の生態系調査に乗り出す。これから本格化する復興工事に関わる企業や自治体に情報を提供し、復興と生態系維持の両立に役立ててもらう。


 アースウォッチは米国系NPOで自然環境調査に強い。砂浜や海底に生息する魚介類や虫などの生物の生育状況を調査し、生態系の回復状況を調べる。当面必要な調査費1000万円程度は新日本が負担する。




 今月中旬から予備調査を始め、来年から本格的な調査を開始する。豊かな生態系で知られる三陸海岸などの生態系が地震と津波でどの程度ダメージを受けたかを調べ、生態系への負荷が低い復興の道を探る。




 新日本監査法人は資金を出すだけでなく、企業の社会的責任(CSR)の一環として自社から現地調査にボランティアも派遣する。「復興に直接関わるという経験を積むことができ、人材育成にもつながる」(同社)とみている。