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検査官に東電関連会社OB=福島第2原発担当に-保安院(時事)

2011-08-10 23:27:53

東京電力福島第2原発を担当する経済産業省原子力安全・保安院の原子力保安検査官に、東電関連会社のOBが中途採用されていたことが10日、分かった。
保安院や東電によると、この検査官は2004~08年に東電へ出向し、福島第2原発で勤務した経験がある。東電の関連会社を退職後、中途採用に応募。4月1日付で採用された後、欠員が出ていた同原発の担当検査官として、5月に派遣された。

 

原子力保安検査官は、各地の原発近くの検査官事務所に常駐し、原発の運転管理状況の確認や、トラブル時の現場確認などを行う保安院の職員。全国に約100人おり、このうち半数以上は電力会社や原発のプラントメーカーなどの民間出身者という。

 

保安院の森山善範原子力災害対策監は「毎年、専門知識を持つ人を公募している。電力会社出身の検査官も数人いるが、強い志で業務を行っている」と説明。「検査結果は原子力安全委員会に報告され、透明性も確保されている」と述べ、問題はないとの認識を示した。

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011081000858