一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

パナソニック傘下のエコソリューションズ社は２４日、業界で初めて、壁に掛けて使う住宅用の蓄電システムの発売を発表した。価格は40万円と、従来の据え置き型の100万円台より割安。地震などの停電時にテレビや冷蔵庫などを同時に2時間稼動できる。太陽光発電設備を導入している家庭などへの普及を目指す。

 

同社が開発した蓄電システムは、大きさは幅６０・５センチ、高さ３５センチ、奥行き１５・５センチ。リチウムイオン蓄電盤で、蓄電容量は1kw。

 

同社の調査によると、太陽光発電を導入する家庭が増えており、同時に蓄電システムの導入希望が少なくない。ただ、従来の据え置き型の蓄電器だと置き場の確保が問題になるほか、価格も100万円前後することから、導入を見送る家庭が多いという。そこで同社は、コンパクトな壁掛け型にして価格も引き下げたタイプを開発した。

 

同蓄電システムは、停電すると、蓄電していた電力をあらかじめ設定した接続機器へ自動的に供給する機能を持つ。また屋根などに設置した太陽光発電システムからの充電も可能。フル充電で、停電時に液晶テレビ、冷蔵庫各１台のほか、発光ダイオード（ＬＥＤ）照明計４台を同時に約２時間動かせるパワーがあるという。

同社では年間１万台の販売を目指して、２８日から受注を始める。

 

http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/2014/02/jn140224-3/jn140224-3.html