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トモダチ作戦誇り 米副大統領、宮城を訪問(河北新報)

2011-08-24 16:12:29

被災者らが見守る中、演説するバイデン米副大統領=23日、仙台空港
被災者らが見守る中、演説するバイデン米副大統領=23日、仙台空港


来日中のバイデン米副大統領は23日、宮城県を訪れ、東日本大震災の津波で被災し、米軍が復旧活動に当たった仙台空港で演説した。バイデン氏は「自衛隊と協力し、滑走路を開くことができたことは誇りだ」と述べ、日米同盟の深化を強調した。ワシントンの閣僚級以上の高官が被災地入りするのは初めて。
 バイデン氏は「仙台空港の復旧は(復興への)重要なステップの一つだった。その活動の舞台に立てたことを光栄に思う」と語り、米軍が被災地で展開した「トモダチ作戦」の成果をアピールした。
 「次の作戦は日本の復興を支えることだ」として米政府による継続的な支援を表明。特に教育、経済分野への支援を強化する考えを示した。

 出迎えた村井嘉浩宮城県知事は、米軍のがれき撤去活動に謝意を示し「トモダチ作戦は日米同盟関係の絆の深さを示した。両国の強い絆が今後も維持されることを期待したい」と話した。
 演説会場は空港ターミナルビル2階の国際線出発ロビーに特設。自衛隊や米軍、自治体関係者ら約200人が参加し、地元の被災者も招かれた。
 バイデン氏はこの日、菅直人首相と会談後、政府専用機で午後2時半ごろ、仙台空港へ到着。名取市の仮設住宅団地も訪れ、被災者と言葉を交わした。

 仙台空港は津波で滑走路が水没し、空港ターミナルビル1階も浸水。米軍は大型車両などを投入し、自衛隊と共同でがれき撤去などを行った。

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/08/20110824t11013.htm