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京王電車 電車がブレーキかけた際に発生する「回生電力」の蓄電装置を導入 節電促進(FGW)

2014-05-28 23:34:48

環境に優しい京王電車
環境に優しい京王電車
環境に優しい京王電車


京王電鉄株式会社は28日、電車がブレーキをかけた際に発生する電力(回生電力)の蓄電設備を今年度中に導入する、と発表した。同社ではすでに京王線、井の頭線の全車両に発電能力を備えた回生ブレーキを取り入れているが、蓄電装置の導入によって、発電電力の有効活用がさらに進み、電車の走行電力の節電化を進めたいとしている。

 

回生電力は、電車がブレーキをかけた際に、モーターを発電機として作動させることで発電する電力のこと。これを電車用の架線に戻すことで、他の電車が走行電力として使うことができる。ただ、発電時に、走行電車が走っていないと、現状では電力はそのまま放電されてしまう。そこで蓄電池を導入することで、発電時に使用されなかった回生電力の効率的活用が可能になる。

 

蓄電池は、同社の 相模原線堀之内変電所(東京都八王子市)に設置する。蓄電池は日立製の リチウムイオン電池。設備容量 2,145kW、最大充放電電流 1,300A(定格電圧 DC1,650V 時)の能力を持つ。
同社では、回生ブレーキと「VVVFインバータ制御装置」の全車両への導入により、未整備車両と比べ電車の走行用電力を約45%削減している。VVVFインバータは、電車の加速力や速度などに応じて、電圧や周波数を変化させながらモーターを効率よく動かす装置。さらに、駅構内における高効率照明設備や太陽光発電システム、約50%の節水効果のある車両洗浄装置の導入など、省エネルギー化や環境負荷低減に向けた様々な環境施策を展開している。

 

http://www.keio.co.jp/news/backnumber/news_release2014/nr140528_kaiseidenryokuchozou.pdf