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ソフトバンクが 米国NASA開発のガス燃料電池発電システム販売へ、災害に強く、企業・官公庁へ売り込み(FGW)

2014-06-18 15:25:43

東京汐留ビルディングに設置された「Bloomエナジーサーバー」/EV充電スタンド
 

東京汐留ビルディングに設置された「Bloomエナジーサーバー」/EV充電スタンド
東京汐留ビルディングに設置された「Bloomエナジーサーバー」/EV充電スタンド


ソフトバンクは17日、傘下の発電事業を手掛けるグループ企業のブルームエナジージャパンと共同で、都市ガスやバイオガスを燃料とするクリーンな燃料電池発電システムを開発、稼働させたと発表した。ソフトバンクが入居する東京汐留ビルディングに導入した。企業や官公庁、大規模商業施設などでの分散型ベース電源として販売していく。

 

ソフトバンクが販売するのは、「Bloomエナジーサーバー」。元々、米国NASAの宇宙開発プロジェクトを通じて開発されたもの。クリーンで高効率の分散型の固定酸化物形燃料電池。発電効率は60%を超え、分散設置が可能なため地震などの自然災害が発生しても、電力供給機能を維持することがきる。

 

つまり、都市全体の防災機能を強化することもできる。このため、ソフトバンクでは東京都が推進している「防災都市づくり推進計画」にも貢献すると位置づけている。設備を導入した東京汐留ビルでは、地下一階の駐車場にEV受電スタンドを設置、サーバーで発電した電気をEV利用者に無償で提供するサービスも実施する。

 

会見した孫正義社長は「このクリーンエネルギーを今後10年間、1kw時当たり25円で提供する」と表明、今後は企業や官公庁向けに売り込んでいく方針を明らかにした。

孫社長は「災害時でも本社機能を停止することなく企業活動を続ける重要な対策として役立つ。システムを買う必要はない。システムにかかるコストや変動するガス料金のリスクはわれわれが吸収して25円で提供することをコミットする」と強調した。

 

http://www.softbank.jp/corp/news/press/sb/2014/20140617_01/