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東京都の官民連携再生可能エネファンド 福島市のメガソーラー事業に1億円投資 電力消費地からの復興後押し(FGW)

2014-07-01 11:31:29

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solarkumamotoyh20140524Kumamoto_PVmodule_460px 東京都は、再生可能エネルギーの広域的な普及のために設立した「官民連携再生可能エネルギーファンド」の投資対象に、福島市松川の大規模太陽光発電(メガソーラー)事業など4事業を選んだ。福島案件は総事業費9億円のうち、1億円分を都のファンドが出資する。都ファンドの被災地の事業への投資は今回が初めて。

今回の投資決定は、東京都の再生可能エネルギー投資のためにスパーク・アセットマネジメントが運営している官民連携ファンドによる4案件の一つ。これまで都と投資家との共同で立ち上げた再生可能エネルギー事業は全国で13か所となる。福島以外に、千葉県の市原市、富山市、宮城県栗原市の各メガソーラー事業に出資する。

福島の事業は、「SGET福島松川メガソーラー合同会社」が福島市松川町内に建設を予定している太陽光発電所。総事業費は9億円の見込みで、電力消費地である都は電力の安定供給確保のため、都のファンドが1億円を出資する。ファンドのうち都の実質出資は約1700万円となる。発電所は出力約2700kWで、平成27年3月の運転開始を予定している。発電した電力は東北電力に売電する。

東京都の官民再生可能エネルギーファンドは、「都内投資促進型ファンド」と「広域型ファンド」で構成する。広域型ファンドは投資事業有限責任組合を設立し、ファンド規模は40億円以上。都の出資額10億円に加え、民間の投資家の出資を募り、投資対象は東京電力と東北電力の管内。

もう一つの都内投資促進型ファンドは、投資事業有限責任組合に限定せず、応募者からの提案内容を協議、検討した上で決定する。ファンドの形態は、都の出資分に有限責任性を担保したスキームとする。ファンドの規模は約2億円、都の投資家が出資できる。

 

<東京都ファンドが出資する福島のメガソーラー事業の概要>

メガソーラー発電プロジェクト(福島県)
運営会社SGET福島松川メガソーラー合同会社
発電所所在福島県福島市松川町浅川字赤柴3番4
発電方式太陽光発電
敷地面積約50,000㎡
出力約2,700kW
運転開始平成27年3月(予定)
総事業費約9億円
ファンド投融資約1億円(平成26年6月実行済み)
東京都持分約1,700万円

http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/06/20o6u800.htm