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岩谷産業、燃料電池車向け水素価格赤字覚悟の1kg1100円で販売へ 5年前倒し ハイブリッドの燃料代と同じに(FGW)

2014-11-17 19:30:34

北九州にオープンした水素ステーション
北九州にオープンした水素ステーション
北九州にオープンした水素ステーション

岩谷産業は燃料電池車(FCV)に対して水素ステーションで販売する水素価格を1kgあたり1100円とすると発表した経済産業省が2020年の目標と設定した価格に相当し、ハイブリッド車(HV)の燃料代と同じになる。


 岩谷産業の水素販売価格は、経産省が立てた「水素・燃料電池戦略ロードマップ」で設定した価格目標を約5年前倒しで達成する水準。水素ステーションの建設費は高額なため、この販売価格では「少なくとも5年はFCV水素事業を黒字化できない」(上羽尚登副社長)という。

 

しかし同社では、ステーションの整備に合わせて、提供する水素についても一気に戦略的な価格設定とすることで、燃料電池車の早期普及に務めるとしている。

 

同社は2015年度までに東京、名古屋、大阪、福岡の4大都市圏を中心に合計で20箇所の水素ステーションを自前で整備する計画で、すでに兵庫県の尼崎市と福岡県北九州市でステーションを開設した。

FCVは水素を約5kg充填すれば、HV並みに約750kmの走行が可能となる。水素の実勢価格は現状ではガソリンの2-3倍とされるが、戦略的にHV並みの水準に下げることで、トヨタ自動車などが2014年以降に一般発売を予定するFCVの普及を後押しする。
設定する水素価格には消費税などの税金は含まれない。また経済条件によっては価格は変動する。

 

http://www.iwatani.co.jp/jpn/newsrelease/detail.php?idx=1186