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セブン―イレブン、トヨタの燃料電池トラック(FC)を配送に導入。店舗にはFC電池やハイブリッド車の使用済バッテリーも。「トヨタの技術」でCO2削減へ(RIEF)

2018-06-07 18:21:07

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 セブン―イレブン・ジャパンはトヨタ自動車と連携し、トヨタの燃料電池車(FC)トラックをセブンの配送車両に利用することで合意した。第一号は2019年春に首都圏の店舗で始動する。また19年秋からセブンの店舗にトヨタのFC発電機などを設ける。水素の活用を進め、コンビニエンスストアでの二酸化炭素(CO2)排出量削減に共同で取り組む。

 

   (写真は、セブンーイレブン仕様のFC小型トラック)

 

 両社は2017年8月、店舗および物流における省エネルギー・CO2排出削減に向けた検討に関する基本合意を結んでいる。今回のFCトラックの導入等はその具体策だ。連携の基本は、全国に展開するセブンの店舗と物流に、トヨタの省エネ、CO2削減技術・システム等を導入する。

 

 セブンはそれらの技術・システムを活用し、それらを店舗エネルギーマネジメントシステム(BEMS)で統合管理し、使用する再エネや水素由来の電力の比率を高め、CO2排出削減を効率的に進める。

 

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 まず、今回導入を決めた新開発のFCトラックの導入で、物流ではCO2を含む環境負荷物質の排出ゼロを目指す。2019年春ごろに首都圏で導入するFCトラックは2台分。2019年秋ごろからは、さらに再エネ比率を高めた次世代型店舗への取り組みを進める、としている。

 

 さらにFC発電機を店舗に設置、水素で発電した電力を店舗の使用電力として活用する。これによりCO2排出量を大幅に減らすことができる。また水素ステーションから生じるボイルオフ水素の有効活用も可能となる。将来的には、水素エネルギーの有効活用を目指す。

 

 セブン&アイグループ国連で採決されたSDGsの目標達成に向け、再エネ利活用、拡大を掲げ、2030年までに店舗での再エネ利用比率を20%まで引き上げるほか、CO2排出量を2013年度対比で約27%削減する計画を公表している。

 

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 こうした取り組みのモデルとして、2017年12月7日にはセブン‐イレブン千代田二番町店を開店。2018年5月22日には、2店目となるセブン‐イレブン相模原橋本台1丁目店を開店。店舗で使用する電力の再エネ比率を46%まで高めている。http://rief-jp.org/ct4/75185

 

 またハイブリッド車の使用済バッテリーを再利用し、店舗の屋根等に導入する太陽光発電の余剰電力を蓄電、あるいは日射不足の日には電力を安定供給するようにする。

http://www.sej.co.jp/company/news_release/news/2018/_128443.html