HOME10.電力・エネルギー |民放テレビTBSホールディングス、再生エネルギー導入で「みんな電力」に資本参加。第三者割り当てで10%超の株取得(RIEF) |

民放テレビTBSホールディングス、再生エネルギー導入で「みんな電力」に資本参加。第三者割り当てで10%超の株取得(RIEF)

2018-09-14 16:49:36

TBSキャプチャ

 

 民放テレビのTBSホールディングス(東京)は、再生可能エネルギー発電を展開する「みんな電力」(東京・世田谷)と資本提携し、みんな電力の第三者割当増資を引き受けた。これにより、TBSはみんな電力株の10%超を取得したことになる。今後、全国系列局と連携して遊休地を活用した自主電源の構築するなどの再エネ化を進めるとともに、再エネ普及や国連の持続可能な開発目標(SDGs)取り組みでも協力していく。

 

 TBSのみんな電力への出資は、TBSHDのベンチャーキャピタル子会社であるTBSイノベーション・パートナーズ(TBS-IP)を通じて出資した。出資額は数億円とみられる。TBSグループは「グループ中期経営計画2020」で、SDGsやESGに対する積極的な取組みを盛り込んでおり、今回の提携はその具体化策との位置づけだ。

 

 みんな電力との提携をきっかけとして、TBSでは12月にTBSラジオの戸田送信所(埼玉県戸田市)で使う電力全量を、みんな電力を通じて100%再エネ化する。電力は新潟県上越市の小水力発電等から供給する。

 

 引き続き、本社やスタジオなど所有施設でも切り替えを進めるほか、JNN系列局とも連携し、地域エネルギー事業や地方創生モデル事業にも参画、電力の地産地消ビジネスの育成も目指す。また、みんな電力が進めるブロックチェーン技術を活用した電源由来証明による実証実験にも参加する。

 

 みんな電力は2011年設立。太陽光や風力など全国約70カ所で再エネ電力を調達、東京都世田谷区のほか、丸井や衣料品販売のビームス(東京・渋谷)、一般家庭などに提供している。株主は社長の大石英司氏のほか、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、横浜キャピタル、MTパートナーズなど。

 

http://www.tbsholdings.co.jp/pdf/news/201809141000.pdf