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過去の商業用原発で事故廃炉となったのは世界で7カ所(FGW)

2011-03-30 20:27:14

世界原子力連盟(World Nuclear association:WNA)などのデータによると、過去に運転停止、廃炉などになった商業用原子炉は世界全体で約80基に上る。大半が耐用年数が経過したか、経済的に採算がとれなくなったなどが理由。このうち事故で廃炉になったのが旧ソ連のチェルノブイリ原発など7カ所。

 原発の使用寿命は約40年とされる。中にはそれ以上、タイプによって運転しているものもあるが、80基の停止商業用原発以外にも、実験炉やポルトタイプ炉の運転停止・廃炉が45、研究レベルの炉や燃料サイクル機器などでは250基、ウラン鉱山100か所などが閉鎖されている。

 今回の東電の福島第一原発のような事故によって廃炉になったのは、チェルノブイリ原発のほか、米スリーマイル島、ドイツのグレイスバルドとグンドレムミンゲン、スロバキア、スペイン、スイスの各原発となっている。福島第一が廃炉になるかどうかはまだ確定していないが、仮にそうなった場合、1990年のスペインのバンデロス原発以来、21年ぶりとなる。

原発の運転停止は稼働期間が限られていることから必然的に発生するが、2014、16年には年間10基前後が停止される見通しで、停止・解体の伴うビジネスが拡大するとの観測もある。