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第一生命、風力発電ベンチャーの「チャレナジー」社に、インパクト投資2億円出資。台風時にも発電できる風力発電を支援。自社の物件にも導入を検討

2019-03-19 14:15:08

 

 第一生命保険は、「台風でも発電できる」風力発電機の開発ベンチャーの「チャレナジー」社(東京)に対して、2億円の出資を決めた。ESG 投資の一環であるインパクト投資との位置づけだ。第一生命では、チャレナジーが開発する風力発電機を、自社保有物件に導入し、事業用電源や非常用電源に活用することも検討するとしている。

 

 第一生命は、2017年10月に東南アジアでマイクロファイナンス事業支援を展開する企業に第一号のインパクト投資を実施して以来、バイオ素材開発、禁煙治療アプリ開発、不眠症治療など8件のインパクト投資によって、ベンチャー企業等を支援している。今回が9件目となる。

 

 チャレナジー社は、台風の強風時にも、安定的に発電ができる「垂直軸型マグナス式風力発電機」を開発している。風車のプロペラの代わりに、円筒形の翼を回転させて、強風下や風向が頻繁に変化する環境下でも発電が可能という。現在、沖縄の南城市で1kW試験機、石垣市で10kW試験機を設置して実証実験を行っている。

 

 同機が実用化されると、沖縄等の離島での発電が容易になるほか、海外でも台風やハリケーンが頻繁に襲来する地域で、停電に見舞われずに電力を供給できる。チャレナジー社はフィリピンに現地オフィスを開設し、海外展開の可能性も図っている。当然、風力発電なのでCO2排出量も出ない。温暖化対策と、災害に対するレジリエンス対策の両方に貢献する。

 

 チャレナジーCEOの清水敦史氏は「近年、自然災害による被害は拡大傾向にあり、保険業界にとっても気候変動への取り組みが重要視されていると認識している。その中で、第一生命にわが社を投資先として選んで頂き、改めて身が引き締まる思いだ。この増資により2020年の量産機販売に向けた開発を加速させたい」と語っている。

https://challenergy.com/

ttps://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2018_063.pdf