電源開発(Jパワー)等が手掛けていた秋田県・湯沢市での大規模地熱発電所が稼働。発電出力46MW。国内では23年ぶりの大型地熱(RIEF)
2019-05-21 11:57:08
電源開発(Jパワー)は、三菱マテリアル、三菱ガス化学と共同で、秋田県湯沢市で進めていた山葵沢(わさびざわ)地熱発電所の営業運転を開始した。発電出力4万6199kW(46MW)で、出力1万kWを超す大規模地熱の稼働は、国内では23年ぶりという。
(写真は、稼働した山葵沢地熱発電。秋田・湯沢市)
同地熱発電は3社が共同出資して設立した「湯沢地熱株式会社が2015年5月から建設を進めていた。同社の出資比率はJパワーが50%、三菱マテリアルが30%、三菱ガス化学20%の割合。
秋田県湯沢市一帯は有望な地熱資源の埋蔵で知られ、ジオパークとしても有名だ。同事業は、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)から開発資金の債務保証を受けている。
同発電所は着工時には、発電出力を4万2000kWとしていたが、機器の設計を進めるなかで、出力アップが可能となった。