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コニカミノルタ。中国で2件目の再エネ100%の複合機生産拠点確立。自前の太陽光発電と再エネ証書で調達。日本国内は再エネ電源不足がネック(RIEF)

2020-01-21 13:01:08

Konika3キャプチャ

  コニカミノルタは21日、中国江蘇省のオフィス複合機生産拠点の子会社での使用電力を再生可能エネルギーに切り替えた、と発表した。同社の中国拠点での再エネ100%化は2件目。営業拠点を含めると、グローバルには今回を含めて39件目となる。同社は2050年の再エネ100を目指しているが、日本国内は大量の電力を必要とする工場が多い一方で、再エネ電源の調達手段が限られているため、時間がかかりそうという。

 

 再エネ100%化したのは、コニカミノルタビジネステクノロジーズ(無錫)社(BMWX)。同社の主力製品である複合機やデジタル印刷システムの生産会社。無錫市から2017年に「クリーン生産企業認定」を受けるなど、中国国内でも環境保護活動を推進するトップランナーと評価されている。

 

 1BMWXは1月1日から太陽光発電設備(設置面積2万5000㎡、発電容量1.7MW)を導入し、工場での電気使用量の約16%を太陽光発電で賄うようになった。残りについては、再エネ電力証書付きの電力に切り替えることで、再エネ100%を達成した。

 

工場に設置された太陽光発電設備
工場に設置された太陽光発電設備

 

 コニカミノルタは2019年1月に、中国の複合機生産の別拠点である東莞市のコニカミノルタビジネステクノロジーズ(東莞)社で再エネ100%を達成しており、今回が2件目となる。今回の再エネ化でグループ全体の電力の8%が再生エネ化された。

 

 同社は2019年1月、再エネ100%を推進する国際イニシアチブの「RE100」に加盟している。目標は2050年までに自社の事業活動で使用する電力の調達を100%再エネにするとしている。中国以外では、他地域ではドイツ31拠点、英5拠点、米1拠点のいずれも営業拠点を再エネ化している。

 

工場には見学者も多い
工場には見学者も多い

 

 RE100に参加する日本企業はすでに30社に達している。だが、日本国内では調達する再エネ電源の不足が課題となって浮き上がっている。中国市場より「遅れている」ということのようだ。

https://www.konicaminolta.com/jp-ja/newsroom/2020/0121-02-01.html