HOME11.CSR |労災認定:昨春急死の富士通課長 上司国外脱出で過重労働(毎日) 「富士通は、あらゆる社員が能力を十分に発揮できるように、仕事と育児・介護などを両立できる働きやすい環境づくりや、多様な働き方ができる労働環境の整備を推進しています」(富士通CSRサイト) |

労災認定:昨春急死の富士通課長 上司国外脱出で過重労働(毎日) 「富士通は、あらゆる社員が能力を十分に発揮できるように、仕事と育児・介護などを両立できる働きやすい環境づくりや、多様な働き方ができる労働環境の整備を推進しています」(富士通CSRサイト)

2012-09-21 19:32:32

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富士通(本社・東京都港区)の海外マーケティング本部で課長を務め、11年4月末に急死した飛田野達也さん(当時42歳)について、三田労働基準監督署が震災に伴う過労死として労災認定していたことがわかった。震災後、外国人上司が国外脱出するなどして過重労働を強いられたといい、21日に記者会見した川人(かわひと)博弁護士は「震災以降、働く人の健康の問題が軽視されている」と配慮を呼びかけた。

 川人弁護士によると、飛田野さんの主な業務はヨーロッパやアジアなどの海外拠点のマーケティング分析。帰宅後も自宅から会社のシステムにアクセスしていた。震災直後は社員の安否確認に追われ、その後も震災に伴う緊急メールへの対応を任されたり、国外脱出した外国人上司2人の業務を負担したりするなどした。節電対策のプロジェクトも担っていたという。

 死亡前日から過去2カ月間の時間外労働の平均は少なく見積もっても月82時間に上り、拘束時間も月300時間に及んでいた。震災から1カ月半後の4月29日朝、自宅で死亡しているのを妻が確認した。

 労災認定は8月30日付。富士通広報IR室は「内容を把握していないのでコメントできない」としている。【市川明代】

 

http://mainichi.jp/select/news/20120922k0000m040032000c.html