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自転車の欠陥で輸入元に賠償命令 1億8900万円(各紙) 輸入元に製造物責任認定

2013-03-25 16:56:58

Bianchi の自転車(訴訟対象製品とは別)
Bianchi の自転車(訴訟対象製品とは別)
Bianchi の自転車(訴訟対象製品とは別)


東京地裁は25日、輸入品の欠陥について、輸入元の製造物責任を認める判決を出した。訴訟は、イタリアの「ビアンキ」ブランドの自転車で走行中に前輪が外れて転倒し障害が残ったとして、茨城県つくば市の中島寛さん(63)側が輸入元のサイクルヨーロッパジャパン(東京)に計約2億4千万円の損害賠償を求めていた。判決は「製造物責任法上の欠陥があった」として、約1億8900万円の支払いを命じた。

 製造物責任法では、製造メーカーが製品について廃棄段階まで責任を持つことが定められている。製造元が海外にいる輸入品の場合は、輸入業者が責任を問うことになっているが、実際に、輸入業者の製造物責任を認定したケースは珍しい。

白井幸夫裁判長は、自転車のサスペンションが分離し、前輪が脱落したと事故原因が、製品の自転車にあるを認定した。そのうえで、中島さんが購入してから約6年4カ月が経過していていたものの、「保管やメンテナンスの状況を考慮しても、通常備えるべき安全性を欠いていた」と判断、製造物責任を認めた。

ビアンキは1885年にイタリア・ミラノで創業した。現存する世界最古の自転車メーカーといわれる。現在はスウェーデンを本拠とするサイクル・ヨーロッパの傘下にある。ア