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トヨタ、環境創造型の次世代型工業団地構築へ 宮城県で本格始動 10日豊田社長が会見(河北新報)

2013-04-04 11:52:04

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TOYOTAimagesトヨタ自動車は本年度、トヨタ自動車東日本宮城大衡工場(宮城県大衡村)を核に、エネルギー効率を高めた次世代型工業団地「F-グリッド」の本格的な構築に乗り出す。工場の廃熱を利用したパプリカ農場も完成間近で、東北での実践基盤が着々と整いつつある。トヨタの豊田章男社長が10日に大衡村で記者会見し、全体計画の意義や意気込みを語る。
トヨタは、一連の事業を東日本大震災からの「東北復興プロジェクト」と位置付けている。地域防災力の向上と工場群の安定稼働を目指す取り組みは、全国の先行例として注目を集めそうだ。

 
宮城大衡工場内にある出力7800キロワットのコージェネレーション(熱電併給)ガスエンジンがエネルギー供給源となる。トヨタ東日本は工業団地内外の9社と事業組合を設立し、4月中に組合企業向けの送電を始める。

 

震災などで地域が停電した際、大衡村役場を含む公共機関への電力供給も担う。トヨタは今後、宮城大衡工場に出力700キロワットの太陽光発電施設も建設し、供給能力の底上げを図る。
工場の隣接地では、トヨタなどが整備を進めてきた栽培面積約1.8ヘクタールのパプリカ農場の完成も間近となった。県内2番目となるトヨタ系の栽培拠点で、ガスエンジンからの廃熱を暖房に利用する。二酸化炭素排出量を大幅に減らした次世代型の農法を展開する。

 

豊田社長が東北で記者会見するのは、昨年7月のトヨタ東日本発足時以来となる。名取市で計画している出力2万キロワットの太陽光発電施設についても言及する可能性がある。

 

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/20130404t12018.htm