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アジア企業、女性役員の登用進まず 全体で6% なかでも日本は2% (CNN)

2013-09-30 15:22:04

アジアでの女性取締役の割合は低い


アジアでの女性取締役の割合は低い
アジアでの女性取締役の割合は低い


香港(CNNMoney) アジアの企業は欧米の企業に比べ、取締役会に占める女性の割合が極端に少ないという調査結果を、コンサルティング大手マッキンゼーが30日までに発表した。

それによると、2011年の時点でアジアの企業の女性取締役の割合はわずか6%で、欧州の17%、米国の15%に比べて大きく後れを取っていた。

国別にみると、韓国はわずか1%前後、日本も2%のみ。インドは5%、インドネシア6%、シンガポール7%だった。

アジアの金融中心地で最も先進的な地の一つとみなされている香港でさえも、女性の取締役が1人もいない企業が40%、1人しかいない企業が38%を占めた。

取締役に占める女性の割合が多いほど多様な見方が反映され、より良い意思決定が下せるとの見方がある。取締役の多様性が確保されている企業の業績は、男性ばかりの競合企業を上回るという調査結果もある。


アジア諸国は全般的に、国としての豊かさや繁栄とは裏腹に、女性の地位向上は進んでいない。アジアの大卒者の半数を女性が占めることを考えると、事態は一層深刻だ。

今回の調査では、責任の一端は企業にもあることが判明した。アジア企業の取締役会の70%は、性別の多様化を戦略的課題とは位置付けていないと回答している。

マッキンゼーは「もし企業が女性幹部を増やしたいと思うなら、女性の昇進を妨げる文化的、組織的問題に対応する必要がある」と指摘する。

アジアでもある程度の進展はある。例えば香港証券取引所は上場企業に対し、取締役会の多様性についての報告を義務付ける規定を設けた。女性の登用を規定してはいないものの、この問題への真剣な取り組みを促す効果はあると専門家は解説している。

http://www.cnn.co.jp/career/35037824.html