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グローバルな「グリーンブランド」ランキング トヨタ4年連続首位ならず フォードに抜かれる インターブランド調査(FGW)

2014-06-25 22:53:54

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greenbrandキャプチャ米コンサルティング会社のインターブランドが24日発表したグローバル企業の「2014年環境ブランド力」ランキングで、これまで3年連続トップだったトヨタは、フォードに1位の座を譲り二位だった。ランキングの1位から4位まで自動車メーカーが占め、日本勢はトヨタ以下、ホンダ(3位)、日産(4位)とそろって上位を占めた。

 

インターブランドの調査は、環境イメージと環境活動の実態を総合評価した「ベストグローバルグリーンブランド2014」。自動車以外の日本勢は5位にパナソニックが、7位にソニー、26位にキャノンなどとなっている。パナソニックは電機部門でトップとなった。

 

「環境のトヨタ」のブランドを凌駕したフォードは、新たな環境活動委員会の設置、サスティナビリティに関する従業員の関与の改善、水/エネルギー/排出改善強化、グリーンビルドポリシー強化、廃棄物リサイクリングの増加等の活動が評価された。フォードは提供する車種でも、プラグイン・ハイブリッド2車種、ハイブリッド2車種、全電気式自動車1車種で構成する5種類の電気自動車のポートフォリオを誇っている。また、水素と燃料電池の研究にも注力をしている。

 

またフォードは、自動車の廃棄物問題も環境負荷が大きいことから、リサイクルにも力を入れている。例えば、リサイクル可能な41種類の素材を異なる製品ライン全体にわたって使用しているほか、大豆をベースにした発泡クッションを北米で生産する車両のすべてに使用している。生分解可能な素材の採用によって、年間約500万ポンド分の石油消費の節約を実現した、としている。

 

本年度のランキングでは、自動車ブランドが上位50ブランドの20%を占めた。過去3年連続1位だったトヨタも、今年中に燃料自動車の発売を発表するなど、HV、EVの次の「環境車」で優位に立つ戦略を打ち出しており、自動車業界のグリーンブランド競争はさらに激化しそうだ。

http://www.interbrand.com/Libraries/Press_Release_JP/BGGB2014JP.sflb.ashx