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中国の強制労働告発メモ、衣類から発見 英メーカーが調査へ(CNN)

2014-06-30 13:03:22

'SOS': alleged cry for help from Chinese worker found in @Primark trousers: http://amn.st/1piS3W7
'SOS': alleged cry for help from Chinese worker found in @Primark trousers: http://amn.st/1piS3W7
‘SOS': alleged cry for help from Chinese worker found in @Primark trousers: http://amn.st/1piS3W7
(CNN) 欧州の衣料品メーカー「プライマーク」のズボンを買った英国の消費者が、ズボンの中から中国の刑務所の強制労働の実態を告発する手描きのメモが出てきたと訴えている。英国では同様のメモが相次いで見つかっており、プライマークはこの問題について調査に乗り出したことを明らかにした。 問題のメモは、北アイルランドに住むカレン・ウィシンスカさんが発見した。中国の刑務所で輸出用の衣類を製造する収監者の置かれた過酷な環境を告発し、「私たちは毎日15時間働かされ、豚や犬さえ食べないような物を食べている」「中国政府によるこのような人権侵害を糾弾してほしい」と国際社会に訴える内容。カードに巻き付けた黄色い紙に書き付けられていたという。 ウィシンスカさんは2011年にベルファストに出かけて約10ユーロでこのズボンを購入し、ジッパーが壊れていたためそのままクローゼットにしまっていたという。 しかし先週になって旅行の荷物詰めをしている際にズボンを手にしてこのメモを発見し、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルに連絡した。 同団体北アイルランド支部の代表は、「事実関係を確認するのは極めて難しい。だがこれは氷山の一角かもしれない」と指摘する。 これに対してプライマークは、強制労働を行っている業者に衣類の製造は委託していないと強調した。問題のズボンは2009年10月を最後に北アイルランドでは販売していないと説明。09年以降、同社の倫理基準調査団が製造委託先9カ所の検査を行った結果、刑務所での製造や強制労働の実態は確認されなかったとしている。 それでも同社の広報は、「サプライチェーンの労働者に対する責任」を自覚して詳しい調査に乗り出したと説明した。CSRChina2Bq5peahIcAAJ86F プライマークの製品を巡っては、英ウェールズでも数日前に同様の報告が相次ぎ、同社が調査を行っている。こちらのケースでは、それぞれ別の女性客がプライマークの同じ店で買ったワンピースのラべルに手描きのメモが縫い付けられていたといい、いずれも英語で一方は「長時間労働を強制されている」、もう一方は「劣悪な搾取労働環境」と書かれていた。 プライマークによると、この2つのラベルは非常に似通っていて、商品は両方とも同じ店で同じ時期に販売されていた。しかし製造されたのはそれぞれ遠く離れた別の国だったことなど、不審な点もあるとしている。 同社をはじめ、各国のアパレルメーカーが製造を委託しているバングラデシュでは2013年4月、縫製工場のビルが倒壊して1000人以上が死亡、2500人が負傷する事故が起きている。 プライマークは事故の犠牲者に対する補償や支援に1200万ドル(約12億円)以上を拠出してきたという。 http://www.cnn.co.jp/world/35050124.html