タイの「裏の顔」が、グローバルなサプライチェーン問題を引き起こしている。タイの複数の大手食品会社が奴隷労働で漁業を行い、欧米の主要食品会社等に製品を輸出していたことが相次いで発覚しているためだ。日本の食品企業は大丈夫か。
スイスの食品大手ネスレをあわてさせたのが、タイ大手食品会社のタイユニオン・フローズン・プロダクツト(Thai Union Frozen Products:TUF)から調達したキャットフード原料の魚が、奴隷労働によって漁獲されたもので、ネスレはそれを知りながら人気キャットフード「ファンシーフィースト(Fancy Feast)」の原材料に使っていたとして、8月末、米国の消費者らがロサンゼルスの連邦裁判所に集団訴訟を起こした。
ネスレは、人気チョコレート「キットカット」の原……
申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。