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オリンパスの監査は 新日本有限責任監査法人が担当(FGW)

2011-11-09 10:47:49

オリンパスの企業買収による巨額支出が損失隠しであったことが判明したが、同社の監査を担当してきた新日本有限責任監査法人は、今年3月末の決算に関して、6月29日付で、財務諸表についても、内部統制についても、「すべての重要な点において適正に表示しているものと認める」とする監査報告書を提出している。

財務諸表監査では、オリンパス社に対する試査に基づいて、同社の見積もり等について監査法人として意見を表明するための合理的な基礎を得た、としたうえで、企業会計基準に準拠して、「経営成績及びキャッシュ・フローの状況をすべての重要な点において適正に表示しているものと認める」としている。

内部統制監査では、「財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性がある」としたうえで、「財務報告に係る内部統制の評価について、すべての重要な点において適正に表示しているものと認める」と述べている。

監査報酬額は、非監査報酬を含めて2億1200万円。これ以外に、海外の連結子会社への監査証明業務等の報酬として、新日本有限責任監査法人の提携先であるErnst & Young に対して、4億8300万円を支払っている。合計すると、年間の監査報酬は内外で約7億円を払っていることになる。この額は、同規模の日本企業としてはかなり多いとの指摘もある。

例えば、ニコンの監査報酬は、監査証明業務と非監査業務を合わせて、1億2900万円で、オリンパスの約半額。セイコーエプソンは内外合わせて4億5800万円。ただし、ニコンは海外での連結子会社への支払い額は開示していない。

新日本有限責任監査法人の有価証券報告書:http://www.olympus.co.jp/jp/corc/ir/data/annual/pdf/annual143PB5.pdf

https://info.edinet-fsa.go.jp/E01EW/BLMainController.jsp?1320802187980

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