HOME |オリンパスの元日経出身社外取締役に、株主の反対票集中(FGW) |

オリンパスの元日経出身社外取締役に、株主の反対票集中(FGW)

2011-11-11 19:51:38

オリンパスの社外役員に、二代続けて、元日本経済新聞OBが選ばれているが、このうち今年6月に退任した千葉昌信氏に対しては、昨年の株主総会で他の取締役に比して、際立って多い反対票が投じられていたことがわかった。

 オリンパスの臨時報告書によると、2010年6月23日開催の定時株主総会での取締役選任の議決で、菊川剛社長(当時)ほか、大半の取締役への反対票は1万~1万6千個で推移、賛成率も97%台の高率で並んでいる。これに対して、千葉氏への反対票は、取締役では断トツの22万5644個、賛成率88.17%で、他の取締役よりも10%以上も低かった。同社外取締役への経営活動に疑念を呈する株主が多かった理由は明記されていない。

 株主総会の議決権行使結果については、同年からの開示で、今年の開示では、千葉氏の後任の形で社外取締役となった元日経の来間紘氏についての反対票は目立って多くはない。代わりに、順天堂大学教授の林田康男氏への反対票が他の取締役より5%ほど多い。

2010年3月期臨時報告書:http://www.olympus.co.jp/jp/corc/ir/data/annual/pdf/annual143PB6.pdf