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製紙大手、相次いで国内でマスク生産へ。大王製紙は今月から開始、7月には一般向けにも販売。王子ホールディングスは6月下旬から生産へ(RIEF)

2020-04-28 12:20:59

daioh2キャプチャ

 

 大手製紙会社が相次いで、自社の工場でマスクの生産に乗り出した。大王製紙は27日、今月末から国内の自社工場でマスクの生産を始めると公表した。当面、医療機関や介護施設向けに供給し、7月めどに一般向けにも販売する。また王子ホールディングスも、6月下旬からマスク生産を開始するほか、5月中旬から医療用ガウンの生産も開始する。

 

 (写真は、マスク生産が進める大王製紙子会社の工場)

 

 大王製紙のマスク生産は、栃木県にある子会社(エリエールプロダクト株式会社)の工場に、2億円を投じて、1ラインで月1300万枚が生産可能な最新鋭設備を導入した。当面、月400万枚のペースで生産し、医療機関や介護施設等に優先的に供給する。その後、7月には設備を2ラインに増やしてフル稼働させ、生産量を月2600万枚にまで拡大、一般向けにも販売する予定。http://rief-jp.org/ct11/101218

 

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 同社は、これまで海外の協力工場で、不織布マスク(「エリエール ハイパーブロックマスク」「エリエール +Water(プラス ウォーター)うるごごちマスク」)を生産しており、生産ノウハウはある。「マスク不足が続く中で一日も早く必要とされる方々にマスクを供給するため、国内での生産開始を決めた」としている。



 一方、王子ホールディングスも子会社の国内の工場にマスクの生産設備を導入し、1か月当たり200万枚生産すると発表した。グループの香川県にある子会社工場のクリーンルームに、新たに生産設備を導入し、6月下旬から不織布を使ったマスクを生産する。生産量は月、約200万枚を見込んでいる。

 

王子グループのマスク製造工場
王子グループでマスクを生産する「新タック化成」山本工場



 また、別の子会社が愛知県で、紙おむつ向けに生産している不織布の一部を使って医療用ガウン用に供給する。5月中旬から、月約80万着分の医療用ガウン用不織布を生産する。同社は「新型コロナウイルスの早期収束に向けて少しでも貢献できることを今後も検討していきたい」としている。

 

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https://www.ojiholdings.co.jp/Portals/0/resources/content/files/news/2020/nxWzZ3Q.pdf?TabModule958=0