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三陽商会、廃棄タイヤをリサイクルして夏の定番、ビーチサンダル開発。サステナブルファッションブランドの「ECOALF」で販売(RIEF)

2020-08-14 09:58:24

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 衣料品の三陽商会は、廃棄タイヤをリサイクルして夏の定番のビーチサンダルの販売を始めた。ラバー素材の廃棄タイヤの再生は難しいとされるが、タイヤに含まれる金属などの不純物を取り除く技術を提携先のスペイン発のサステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」が開発した。リサイクルとファッション性を両立させた、夏を楽しむ商品として売り出している。

 商品名は、「ECOALF タイヤビーチサンダル」。使用済みのタイヤは、廃棄コストが高いことから、これまでは、埋め立てたり、投棄され海底に沈められるなどされることが多く、環境問題を引き起こしていた。特に廃棄タイヤには、金属などの不純物が多く含まれているため、分別が難しいことがリサイクル上の課題だった。

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 同社が提携するスペインのECOALF社は、2年かけて廃タイヤから金属類を取り除く技術を開発した。金属を取り除いた後の廃タイヤを粉末化し、圧着剤を使わずに熱で加工することで、ビーチサンダルの素材へ再生する。サンダル化すると、タイヤの耐久性と適度な重みで歩きやすいのが特徴という。色も男性用、女性用合わせて11色をカラフルに取りそろえた。またバニラエッセンスの香りがほのかに匂うという。一足、4950円(税込み)。

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 三陽商会では、ECサイトと「ECOALF」店舗等で発売中。「ECOALF」は、 全製品を再生素材や環境負荷の低い天然素材のみで製造し販売するスペイン生まれのサステナブルファッションブランド。衣料品・ファッション産業は天然資源を大量に使用していることが指摘されるが、同社では、ペットボトル、タイヤ、漁網などを独自の技術でリサイクルし、これまで300種類以上の生地を開発し、新たな製品に再生している。

 また、海洋ゴミを回収・分別・再生するプロジェクト「UPCYCLING THE OCEANS(UTO)」(アップサイクリング ジ オーシャンズ)を推進するなど、「地球環境を守るために服をつくる」ことを掲げるエコサイクル型ファッションブランドとして知られる。

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