HOME12.その他 |モーリシャス沖での商船三井運航の貨物船座礁・重油流出事故で、環境NGOのグリーンピースが汚染者負担原則に基づく補償や化石燃料からの撤退等を求め、緊急オンライン署名行動(RIEF) |

モーリシャス沖での商船三井運航の貨物船座礁・重油流出事故で、環境NGOのグリーンピースが汚染者負担原則に基づく補償や化石燃料からの撤退等を求め、緊急オンライン署名行動(RIEF)

2020-08-25 19:27:45

shousenmitsui001キャプチャ

 

  環境NGOのグリーンピース・ジャパンは25日、インド洋のモーリシャス沖で商船三井がチャーターした貨物船が座礁・重油汚染事故を引き起こした問題で、同社と船主の長鋪汽船(岡山県笠岡市)に対し、事故を起こした企業としての社会的責任を果たすよう求める緊急のオンライン署名を開始した。

 

 グリーンピースが呼び掛けた緊急署名では、両社に対し①汚染者負担原則にのっとった十分な補償②第三者による調査の費用負担と公開③事故を起こした航路の使用中止④化石燃料からの撤退―ーの4点を求めている。

 

 同団体は今月14日、両社に対して、事故の補償、調査、航路見直し、化石燃料からの撤退の4点を求める公開状を提出した。その後、20日に両社からの回答では、損害対応や、調査協力、再発防止などに取り組むとする一方、再発防止に必要な、航路の見直しや化石燃料からの撤退については明確に言及されていない、としている。

 

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 そこで、今回の緊急署名で両社の社会的責任を明確にするよう求めるとともに、集まった署名を両社に提出するとしている。また同日朝、グリーンピースのスタッフらが、商船三井本社前で、「企業の責任は法的義務で終わりじゃない」とのメッセージを掲げ、事故の当事者として社会的責任を果たすよう求める行動を展開した。

 

 グリーンピース・ジャパン 気候・エネルギー担当の関根彩子氏は「貨物船が座礁して1カ月が経過したが、現地では懸命な油の回収が続いている。モーリシャス政府が割れた船体の前半分を海中に投棄し、さらなる汚染が懸念される。油流出事故が何度も繰り返されていることが示すように、法令上の義務や国際的な慣行に従うだけでは、再発防止の実現は難しい。商船三井と長鋪汽船は、事故の当事者であることを認識し、企業としての社会的責任を果たすべきだ」とコメントしている。

https://www.greenpeace.org/japan/nature/press-release/2020/08/25/18078/