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スウェーデンの環境活動家、グレタ・ツゥーンベリさん、18歳に。「新しい服を買うのを止めました」、「人のことはとやかく言わず、自分のこととして行動を」等と語る(RIEF)

2021-01-04 12:47:49

greta2021キャプチャ

 スウェーデンの環境活動家のグレタ・ツゥーンベリさんは3日で18歳になった。英紙のインタビューを受け、新しい洋服を買うのをやめたことを明らかにした。しかし、他の人のライフスタイルに、とやかく言うつもりはないという。「気候危機」等を唱えながら、自らは飛行機を利用する富裕層についても問われたが「批判はしない」としたうえで、「いずれ世の批判を受けるリスクがある」と指摘。すべて「自分の問題」であるとした。

 英紙サンデータイムズのZoom インタビューに答えた。インタビューは昨年のクリスマスの前に行われたとしている。グレタさんは父のスバンタさんへのクリスマスプレゼントとして、ブルーと黄色を組み合わせたテーブルマットを手編みしたことを明かした。

  18歳になる自らへの誕生祝いについては、「『地球』に対して、自分ができることを実施しようとするすべての人からの約束が、理想的なプレゼント」とした。物理的な贈り物を問われて、「自転車のライトを取り替えたい。冬のスウェーデンは日中も外は非常に暗いので」と答えた。

  グレタさんは、2019年に、訪米に際して、カーボンフットプリントの多い飛行機での移動を否定し、ヨットで大西洋を往復して話題を集めた。インタビューでは同紙から、「飛行機移動のカーボンフットプリントよりも、人間が子供を持ち、育てることの方がカーボンフットプリントを増大させるとの指摘があるが」との趣旨の「イジワル質問」を受けた。

 これに対しては「子どもを持つことが利己的とは思わない。それが問題なのではなく、われわれの行動が問題」とした。また「気候危機」への関心が高まる中で、日ごろファーストクラスの航空機を利用しながら「気候変動危機」を声高に主張するセレブ等についての感想も問われた。グレタさんは「(私は)そういう人を批判はしない」としたうえで、「(気候危機等)を唱えながら、自らはそれに対応することを実行しないと、いずれ批判されることになるでしょう」と述べた。

 

  米大統領選挙で温暖化対策に前向きな民主党のバイデン前副大統領がトランプ大統領を破って当選を決めたことについては「(バイデン氏の勝利は)もちろん変化を意味する。だけど、もう大丈夫だと思って、気を抜いてはいけない」と慎重な言い回しをした。

 

 18歳になったが、彼女のライフスタイルは同年配のティーンエージャーに比べると、極めて控え目だ。グレタさんは「中古の服で十分だけど、洋服をたくさん持っている友達を知っているので、彼らから服を借りることもできるし、彼女らにはもう要らないものもあると思う」とした。それぞれの人が「自分事」として対応する生活を尊重する考えを示した。

 「たとえば(私は)タイに観光で遊びに行くために飛行機を利用する必要はない。服を買う必要もない。そうしたことをしないからと言って、自己犠牲だとは思っていない」とも語った。

 https://www.thetimes.co.uk/article/greta-thunberg-18-flying-interview-zpf9v0x25