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パナホーム、兵庫・芦屋に「環境都市」 300億円投資、住宅400戸 (各紙)

2012-07-04 06:21:46

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パナホームは兵庫県芦屋市で、環境配慮型のスマートタウンの大規模開発を始める。約300億円を投じて、太陽光発電システムや蓄電池を設置した住宅を400戸整備する。節電意識の高まりを背景に、省エネ住宅の需要を取り込む。


 兵庫県が芦屋市内に保有する宅地、約10万平方メートルの開発事業候補者として同社が選定される見通し。県と事業に関する協定締結後、今年度内にも土地の売買契約を結び、開発に着手する。2019年度までの完成を目指す。




 開発するのは、戸建て住宅300戸と集合住宅100戸の計400戸。住宅には家庭用エネルギー管理システム(HEMS)など最新の環境技術を搭載する。個々の住宅に設置した太陽光発電システムで発電した電力を、家同士で融通しあう仕組みを設け、街全体で電力を効率的に使えるようにする。




 高層化する集合住宅は、大規模な地震で津波が発生した際の避難場所としても活用する方針。戸建て住宅の住民も集合住宅に避難しやすいような区画整備を行い、災害時に備える。




 同社はスマートタウンの開発に力を入れている。関西圏では大阪府のほか、兵庫県芦屋市でも今回の開発地と隣接する地域で、約70億円を投じて「スマートシティ潮芦屋」(計109区画)を開発している。開発地域を増やし、スマートシティ事業の売上高を15年度に現在の4.4倍の400億円に増やす方針だ。