HOME12.その他 |間もなく事故後25周年を迎えるチェリノブイリ原発、依然、放射能漏れ続き、10億㌦の追加封じ込め費用必要。東電福島の25年後は?(Bloomberg) |

間もなく事故後25周年を迎えるチェリノブイリ原発、依然、放射能漏れ続き、10億㌦の追加封じ込め費用必要。東電福島の25年後は?(Bloomberg)

2011-04-19 17:57:52

Bloomberg によると、1986年に爆発事故を起こしたウクライナのチェルノブイリ原子力発電所を封じ込めるために、10億㌦が必要という。東電事故でチェルノブイリへの関心も再び高まっているが、各国が直面する財政問題が資金集めを困難にしている。

 ウクライナ大統領のヤヌコビッチ氏は、20日から首都キエフで、チェルノブイリ事故後25周年の新規封じ込めシェルターの資金調達のための会議を開催する。会議に出席する欧州委員会委員長のバローゾ氏は、「チェルノブイリサイトを安全にするための必要資金が確保できると自信を持っている」と記者会見で語った。

ウクライナのヤヌコビッチ大統領は、東電事故を踏まえて、「こうした大規模な問題は一国だけでは対応しきれない。日本で起きた出来事が示すように、人類全体にとっての挑戦でもある」と述べた。同国は財政事情から追加封じも絵に必要な資金をねん出できず、各国の拠出と協力を求めている。

これまでにEBRDが9億9000万ユーロ($1.43billion)を拠出しており、さらに7億4000万ユーロが必要とされる。このためたEUが2億5000万ユーロ、欧州委員会が別途1億1000万ユーロを拠出し、さらに米国が1億8200万ユーロを拠出するとみられている。事故を起こした当時のソ連を継承するロシアの拠出は11番目の1530億ユーロにとどまっている。

修復計画では高さ105mの鉄骨とコンクリートでできたアーチ型の屋根を新たにかけてカバーする。新たな屋根は100年は持つ予定。ただ、ウクライナ政府の資金調達が進まないため、完成は2015年の見通し。放射能については、25年が経過しているが、原子炉近くでは150km離れたキエフ市内のレベルよりも300倍の値を検出している。

英語版も参照: http://financegreenwatch.org/?p=762