HOME |水俣病:鹿児島・伊佐市でも症状確認(毎日)安易な線引きが、被害者救済を遅らせた事例:放射能汚染も同様 |

水俣病:鹿児島・伊佐市でも症状確認(毎日)安易な線引きが、被害者救済を遅らせた事例:放射能汚染も同様

2012-07-25 20:52:26

水俣病の被害者団体が、25日、環境省に対し、申請期限が過ぎても新たな救済措置を取るよう訴えました。
 

水俣病の被害者団体が、25日、環境省に対し、申請期限が過ぎても新たな救済措置を取るよう訴えました。


水俣病の潜在的な被害者の掘り起こしを進めている熊本県水俣市の「公害をなくする熊本県民会議医師団」(藤野糺(ただし)団長)は25日、鹿児島県伊佐市などの一部住民33人の約9割にあたる30人に手足のしびれなどの水俣病の症状を確認したと発表した。医師団は、旧国鉄山野線(廃線)を使った行商で水銀汚染魚が広がり、水俣病被害につながった可能性があるとみている。

 伊佐市は水俣市の南東約25キロの盆地で、水俣病被害者救済特別措置法の救済対象外。藤野団長によると、山野線を通じた行商と水銀被害の関係を調べるため、医師団などによる集団検診(05〜12年)や普段の診察で集めたカルテのうち沿線の伊佐市32人と鹿児島県湧水町1人の症状を分析した。33人は50〜90代で、問診記録では「行商を通じて魚を買って食べた」と答えた人が多かったという。

 藤野団長は記者会見し「水俣からこれだけ離れた場所にも汚染が広がっているとすれば、なお多くの被害者が残されているのではないか」と話した。

http://mainichi.jp/select/news/20120726k0000m040049000c.html