一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

各紙の報道によると、地球温暖化の影響で、回転ずしの人気者の一つである“エンガワ”が将来、食べられなくなる懸念が出てきた。温暖化で氷の融解が急速に進むグリーンランドで、カレイ漁が近年、難しくなっていることが主な原因だ。

　日本の回転ずしに並ぶエンガワの多くは、実はグリーンランド産という。同地の大手水産会社が、カレイを製品化した後に、捨てられていたひれ部分を、「エンガワ」として活用してきた。日本への輸出は約２０年前から続いている。

　しかし、温暖化の進行で、今年７月中旬にはグリーンランドのほぼ全域で氷の表面が解けるなど、カレイ漁にも大きな影響が生じている。カレイ漁は冬場、氷が張った海上に、現地の作業員が犬ぞりやスノーモービルで出かけて行き、氷に穴を開けて針をつけた糸をたらして釣る。とこｒが、氷が薄くなったため、そうした漁ができなくなっているのが原因だ。カレイもつれないし、したがってひれ部分も手に入れにくくなってしまったというわけだ。