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カナダと米国を結ぶタールサンド・パイプライン計画の環境影響の重大さをNGOが警鐘(FOE)

2011-05-01 15:31:45

FOEUSAは、カナダのタールサンド開発会社「トランスカナダ」が進めている、米加を結ぶタールサンド油のパイプライン計画(キーストンXLタールサンド油パイプライン)が、米国の環境、農業に影響を及ぼし、米原油市場を不正に操作し、さらに米国の水利用と安全を脅かすとして、「ダーティ・ビジネス」と題した警鐘レポートを公表した。

トランスカナダは、北米大陸で最大級のパイプライン会社として知られる。同社は、この汚染度の高いタールサンド油を日量150万バレル生産しており、その主要購入先は米国となっている。現在、同社はカナダのアルバーターと米国テキサスを結ぶパイプライン・プロジェクトの承認を推し進めている。計画によると、同パイプラインは6つの州を経由し、多くの河や農地を横切るほか、米国200万人の飲料水となっているオガララ帯水層をも横断する。

FOEは今回のレポートで、トランスカナダ社が、パイプライン計画地に関係する米国の農民、牧場主らをどんなに迫害しているかを告発している。さらに米国民は計画が及ぼす安全面のリスクについて欺かれているほか、米国原油取引市場を、同企業の利益のために不正に操作しようとしていると、指摘している。

トランスカナダが最初にキーストーンXLに関する許可を当局に申し込んだ際、承認は当然のように思えた。 しかし同計画に関する議論が高まっているので,最終的な承認が出るかどうかは、定かではない。オバマ政権は計画を却下する権限を持っている。

レポート参照 Dirty Business: How TransCanada Pipelines bullies farmers, manipulates oil markets, threatens fresh water and skimps on safety in the United States

同計画の詳細については、次のサイト参照 http://www.foe.org/keystone-xl-pipeline

または http://action.foe.org/p/dia/action/public/?action_KEY=6652

トランスカナダのサイト http://www.transcanada.com/