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米ウォルマート、持続可能な農業目指す団体に加入(Reuters)

2012-08-30 12:06:40

新設されたウォルマート店舗の表示看板(11年9月21日、米シカゴ)
【28日ロイター時事】世界最大の小売業者である米ウォルマート・ストアーズは、持続可能な農業を目指す団体「フィールド・トゥー・マーケット」に加盟した。同団体には穀物のカーギルやシリアル食品のケロッグといった大手企業も加盟している。

新設されたウォルマート店舗の表示看板(11年9月21日、米シカゴ)




 同団体は農業の生産性向上や天然資源の利用削減を目的として、非営利団体キーストーン・センターが3年前に設立した。農業団体、穀物取扱業者、食品メーカーなどが加盟しているが、小売業者が加盟するのは今回が初めて。ウォルマートの持続可能性担当シニアマネジャー、ボブ・カプラン氏は、「持続可能な製品を販売するという野心的な目標を掲げており、加入はまさにその枠組みに沿っている」と述べた。

 同団体は主要作物を研究し、農家と協力して農業をより環境にやさしいものに変えようとしている。今夏発表された報告書では、トウモロコシ、綿花、ジャガイモ、コメ、大豆、小麦という6種類の農作物が30年前に比べて現在どのように効率よく生産されているかを浮き彫りにしている。

 ウォルマートは2015年末までに同社の世界の供給網から排出される温室効果ガスを2000万トン削減することを目指している。同社は昨年、店舗から回収した食用油120万ポンド(約54万キログラム)をバイオディーゼル、せっけん、それに家畜飼料の補助成分に変えたと発表している。