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中電決定84%「納得」。静岡新聞緊急県民アンケート(静岡新聞)

2011-05-12 13:22:37

政府の要請を受けて中部電力が浜岡原発(御前崎市佐倉)の全原子炉停止を9日決定したことを県民の多くが評価していることが、静岡新聞社が実施した緊急アンケート調査で分かった。一方、全原子炉が停止した場合、電力の供給不足を懸念する声も多かった。中電の今回の判断について「納得できる」「おおむね納得できる」を合わせた肯定的な回答は84・6%に上った。
 アンケートは7〜10日、本社、総局、支局の記者が県民320人から直接聞き取ったり、質問用紙に記入してもらったりする方法で行い、計309人から回答を得た(回収率96・6%)。320人は4月上旬に東日本大震災から1カ月に合わせて実施したアンケートの回答者。
 政府からの浜岡原発の全原子炉停止要請を受け入れた中電の判断について「納得できる」と答えた人は45・2%、「おおむね納得できる」と答えた人は39・4%。理由に「東海地震の危険性を考えたら仕方がない」(県中部、50代男性)を挙げる回答者が目立った。
 「浜岡原発の全原子炉が停止した場合、電力供給に不安があるか」聞いたところ、「ある」と答えた人は「大いにある」と「少しある」を合わせて75・1%だった。
 浜岡原発の地元4市(御前崎、牧之原、菊川、掛川)でも、中電が浜岡原発の全原子炉を停止することを決めたことについて、「納得できる」と「おおむね納得できる」は、合わせて90・9%に上った。ただ、中電に対して全原子炉を停止するよう要請した政府の判断について、「納得できる」と「おおむね納得できる」は合わせて59・1%で、全県に比べて11・1ポイントも低かった。