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水産庁に調査捕鯨終了と不適切な税金投入の中止を要請 ――水産庁の調査捕鯨および調査捕鯨母船大規模改修への補助金適用検討を受けて (Greenpeace)

2012-09-26 21:07:41

日本の調査捕鯨の模様
日本の調査捕鯨の模様


国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは、イルカ&クジラ・アクション・ネットワークとともに、水産庁が調査捕鯨母船「日新丸」の大規模改修のために今季の南極海調査捕鯨見送りと、赤字事業である調査捕鯨への「もうかる漁業創設支援事業」適用を検討していることについて、調査捕鯨の終了と不適切な税金投入の中止を求め、水産庁、農林水産省、および内閣総理大臣に向けて要請書を送りました(注)。

グリーンピース・ジャパン事務局長の佐藤潤一は、「昨年度の復興予算の流用といい、今回検討されている『もうかる漁業創設支援事業』補助金といい、本来必要とされている日本の漁業復興に必要な資金が無駄な調査捕鯨に流用されています。つまり、利権構造の継続を目的化した調査捕鯨事業が、日本の漁業復興を妨げている構図です。商業捕鯨の再開などという目的はどう考えても絵にかいた餅であり、今こそ現実的な漁業復興に全力を尽くすべきです」とコメントしました。

注)「要請書 調査捕鯨の終了・不適切な税金投入の中止を求める」

【要請書の主旨】
要請1:無駄な利権事業である調査捕鯨を終了すること
要請2:「もうかる漁業」補助金の調査捕鯨への適用は、筋違いの補助金流用であること(その趣旨が矛盾していること)、将来性がまったくないことから取りやめること。「もうかる漁業」補助金はより必要とされている沿岸・沖合の漁業立て直しのために活用すること
要請3:調査捕鯨に使われた平成23年度の震災復興予算22億8400万円の用途・内訳を詳細に示すこと

http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2012412/pr20120926/