HOME12.その他 |ミッキーマウスが熱帯雨林の破壊者?(GreenBiz) |

ミッキーマウスが熱帯雨林の破壊者?(GreenBiz)

2011-05-24 20:08:19

110519-gunther-1
5月19日、Rainforest Action Network(以下RAN)に属す4人の活動家が、ウォルト・ディズニー・カンパニーのバーバンク本社の外で逮捕された。4人のうち2人は、ミッキーとミニーのコスチュームを着ていた。彼らは、ディズニー社の児童書に使用されている紙に、インドネシアからの木材繊維が含まれていることが検査結果から判明したとして、同社をインドネシアの熱帯雨林の破壊のを促進に手を貸していると非難行動をとったのである。

 ディズニーは児童書の世界最大の出版社であり、年間5000万部を超える本と、3000万部を超える雑誌を販売している。米自然保護NGOのRANは、1年以上も前から、同社の書籍用紙購入方針について批判活動を展開している。 

 RAN曰く、今年の3月に公表されたその購入方針では、インドネシアで問題となっている同国産出の木材繊維と、Asian Pulp and PaperやAPRIL(インドネシア最大の紙パルプ企業)といった供給元企業からの製品が、ディズニーの製品に使用されることを防ぐ対策がなされていない。

 RANによれば、このことは些細な問題ではない。インドネシアの熱帯雨林は、オランウータンやスマトラトラなどのユニークな種の生息地だが、自然熱帯雨林や泥炭地帯を製材拠点などに切り替えようとする製紙企業によって、乱開発される危険に晒されている。

昨年、RANが発行した消費者向けの購買ガイド http://ran.org/content/make-sure-your-shopping-rainforest-safeによると、ディズニーの用紙購入方針は、Scholastic, Hachette Book GroupやSimon& Schusterといった他の出版社の方針に比べて、出遅れていると指摘されている。

ディズニーはこの問題を無視しているわけではない。同社の最新のコーポレートレスポンシビリティレポートでは、「ディズニーは、同社の製品やパッケージのために供給される紙を、100%持続可能なものから調達するよう努力している。今後、再生紙が含まれているか、保証付の森林、または、原産地が明瞭な供給源から供給された紙などを使用するだろう」と説明している。http://corporate.disney.go.com/citizenship2010/environment/overview/productfootprint/

また、2011年度末までに、ディズニーの北米出版ビジネスによる紙ベースの本や雑誌はすべて、上記のいずれかにあてはまる紙が使われる予定、としている。

 http://www.greenbiz.com/blog/2011/05/19/mickey-mouse-ravager-rainforests#ixzz1N2S3d5q7