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温暖化・気候変動に適応、セミ進化 13年・17年周期で発生(各紙) 温暖化の原因を作っている人間だけが「進化」しない

2013-03-19 08:59:44

 米国東部に生息する周期ゼミの一種(京都大の曽田貞滋教授提供)
 米国東部に生息する周期ゼミの一種(京都大の曽田貞滋教授提供)
米国東部に生息する周期ゼミの一種(京都大の曽田貞滋教授提供)


各紙の報道によると、地球温暖化による気候変動に対応する形で、昆虫のセミが発生周期を調整する進化を遂げつつあることが、京都大学や静岡大学などの日本チームの研究でわかった。セミ大量発生の周期が13年と17年の二つのタイプに進化したとみられる。18日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

セミの発生周期の変化は、米国東部に生息する周期ゼミの遺伝子解析で分かった。一定の間隔で大発生するセミは、寒冷期や温暖期など地球の気候変動に適応していることになる。研究チームは、生物が気候変動にどう対応していくかの手掛かりになるとしている。

 

13年周期ゼミに最初に分化したのは、約50万年前の温暖な気候の間氷期とみられることが判明。13年と17年に分化したのは、最後の氷河期のピークだった約2万年前以降と推定された。